薬膳クラブ〜マジカルハーブ〜

〜マジカルハーブ、イラクサ〜

イラクサ科の薬草を、畑の準備で行った時に見つけました。

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雨上がりの畔には、一面に広がっていました。

全草にわたり細かな棘に覆われています。

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その棘には蟻酸が含まれているため、

少しでも触れると水ぶくれができてしまいます。

その痛さを地元の人達は『噛まれた』と表現するくらいです。普通の軍手を履いて採ろうといたら、噛まれたような痛みを感じて

車にのせてあったスキー手袋に履き替えて採りました。

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噛まれた後も、一日中痒くて真っ赤になっています。

別名『蕁麻』ともいい、『蕁麻疹』の語源になった程の強烈なハーブです。

繁殖力が強くてあ ちらこちらに群生するため、

大きく成長したものは

厄介者扱いされます。

実はこのハーブとても美味しくて、

地元の皆さんにとっては、

噛まれる危険を冒しても食べたい春の味覚となっています。

えっ、口の中が腫れてしまわないの?と心配する人もいるでしょう。

大丈夫です!

熱を加えると蟻酸は分解されてしまうので、

天ぷらにしたり茹でておひたしにして食します。

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サクッとした食感、ほろ苦さは正に春の到来を感じます。

鉄分をはじめとしたミネラルや栄養が豊富なので、

女 性にお勧めのハーブと言われています。

ところでこのイラクサ、実は伝説やおとぎ話に出て来るマジカルハーブなのです。

11世紀に活躍 した仏教の行者ミラレパは

最後の苦しく孤独な修行の時に、瞑想以外に使う労力と時間を惜しんで、

食べ物といえば洞窟の近くに生えていたイラクサしか口にせず、

全身が緑色になってしまったと伝えられています。

その修行の後更なる大超能力をも会得し、

偉大な伝説の行者になったと讃えられています。

もう一つ、白鳥と王子の物語では、イラクサは悪い魔女の

呪いをとく為の重要なアイテムとして登場します。

白鳥になった兄達の魔法を解く為に

素手でイラクサを捕りにいく若きお姫様、

もし本当ならば壮絶なことだったろうと

痛みを想像して身震いしてしまいます。

箱を開け実物を眼にしたとたん、私の頭の中には

一瞬にして物語の世界が広がって行きました。

厳しい瞑想をしたミラレパや柔らかな手で上着を編んだ白鳥王子のお姫様の物語を思い出しながら、マジカルハーブ、イラクサを頂きました。

取り残してきたイラクサが気になって気になって仕方がない夜を過ごしたので、近々でまた採りに行くつもりです。

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